湯船

ここ最近の考えたことの備忘録

テクの使い方

4/18に行われたKRAFTWERKの来日公演を見た。

サイコーだった。

しっくりきた映画を見終わった感じが、終演後もボーッと続いていた。

 

会場が渋谷だというのに、40−60代が9割5分だった。

1970年結成、キャリア45年なのだからまあ当然か。

そういうわけで、渋谷なのに2時間半座ってライブを見た。渋谷なのに。

 

入場でチケットを見せるとすぐに、3Dメガネを渡された。

 着けてみると文字が浮き出るわ迫ってくるわ、、、想像以上の3Dでビビった。

隣のおじさんは自分に近づいてくる宇宙船を、体を少し仰け反らしてかわしていた。

父親もそうなのだが、アラフィフのおじさまは迫る3Dオブジェクトを避けがちなのだと知った。

 


KRAFTWERK – 3-D THE CATALOGUE

 

 

このyoutubeの動画の2番目、RADIOACTIVITYを日本で公演することはすごく意味がある。

原曲は"ラジオ活動"という意味でRADIO-ACTIVITYと銘打ったらしいが、核兵器原発事故関連のワードがアレンジで付け加えられたらしい。この辺は反原発坂本龍一がNO NUKESで監修した。

歌詞も日本語で「日本でも放射能 いますぐやめろ」。

ストライクゾーンド真ん中の火の玉ストレート。これだけインパクトある歌詞でも、芸術の域に留めておけるこの曲は、40年以上も前に作られた曲なのだ。

40年選手の曲がゴロゴロある。それがKRAFTWERKのすごいところだと思う。

 

Aメロ(と自分では思っている)で、「チェルノブイリハリスバーグスリーマイル島)・セラフィールドヒロシマ」と被爆地が列挙されている。

今回の公演で、ヒロシマはフクシマに変わっていた。

ライブ終演後に漠然と原発とかについて考えた。

 

 

福島第一の原発事故を2011年にテレビで生で見ていたし衝撃を受けた。

数年後の大学入試の面接で、「反原発でクリーンなエネルギーを!」と主張した。なんとか合格したが、大学も入って数年すると、原発が悪いみたいなことはあまり思わなくなった。当時の想像以上に、原発は効率いいし、クリーンだった。

「刃物は人を殺すことができる」は刃物を使わない理由にならない。

テクノロジーはリスクとの付き合い方がすべてだと思う。

これ以上言うと意識高い系みたいだからここまでにしておこう。

 

 

せっかくに渋谷来たのでと、スクランブル交差点を上から取れるスポットに寄った。

夜の渋谷のギラギラ感に、その場を独占して自撮りをしまくった。

すると、自分の他に1人だけいた中国人からキレ気味にセルフィーしたいから退いてくれと言われた。

SNSの使い方がわからない人みたいで恥ずかしくなった。そさくさと帰った。